ソーラボ,多光子ボリュームイメージングをライセンス契約

米ソーラボは,ベッセルビームを利用した新技術,多光子ボリュームイメージング技術の独占的権利において,米Howard Hughes Medical Institute(HHMI)とライセンス契約を締結したことを発表した(ニュースリリース)。

この多光子ボリュームイメージング技術はHHMI Janelia Reseach Campusに当時在籍していたDr.Na Ji(現カルフォルニア大学バークレー校)の研究室で開発されたもの。この新たな高速技術は,ベッセルビームの非回析性および自己修復性を利用しており,ユニークなビーム特性により,ビームが組織を通過する際に強い集光を保ち,また再形成することで,組織内の神経系ダイナミクスを最適なスピードかつ細胞レベルの分解能で画像取得することが可能になるという。

さらに,厚みのあるサンプルのシグナルを同時に走査し,従来の2Dのフレームレートを3D体積レートへとそのまま変換する。組織内で集光ビームを物理的に移動させる従来の走査技術では難しかった神経回路や,その生体内相互作用のボリューム機能イメージングを実現するとしている。

これにより,ホログラフィック光刺激,広視野多光子イメージング,3光子イメージング用に対応する同社のイメージングシステムのラインナップに,新たにボリューム測定イメージングが追加されたことになる。この技術は柔軟かつ堅牢で,多様な実験への柔軟性が高い技術だとしており,同社の2光子メゾスコープや2光子および3光子顕微鏡Bergamoイメージングシステムのアドオン用モジュールとして提供される予定だという。

キーワード:

関連記事

  • 阪大、近赤外光で腎障害を非侵襲イメージング

    大阪大学の研究グループは、近赤外光を利用し、腎臓の細胞障害を非侵襲的かつ定量的に評価するイメージング手法を確立した。薬剤や遺伝子改変を用いず、障害を受けた腎臓が発する自家蛍光を検出することで、腎障害の程度をリアルタイムに…

    2026.09.02
  • 東大と英ヨーク大、3光子崩壊を利用した新PETイメージング技術を開発

    東京大学と英ヨーク大学は、陽電子の3光子崩壊を利用した新しい幾何学的イメージング原理を確立した。さらに、シンチレータとSiPMを用いた独自のガンマ線計測システムと、既存のPET薬剤(18F-FDG)を用いることで、3光子…

    2026.08.12
  • エドモンド、レーザー用EDOFメタレンズを供給開始

    エドモンド・オプティクスは、レーザーシステム向けの焦点深度拡張(EDOF)メタレンズの在庫販売を開始した(製品ページ)。これまで高度なメタオプティクスは、その専門性の高さからカスタム開発による対応が一般的であり、導入には…

    2026.05.29
  • 岡山大ら,線虫の脂質分布を可視化する新手法を開発

    岡山大学,甲南大学は,線虫(Caenorhabditis elegans)の体内構造を保持したまま連続切片を取得し,脂質分布を三次元的に可視化する質量分析イメージング手法を開発した(ニュースリリース)。 線虫は,発生生物…

    2025.07.15
  • KEK,動作中の半導体デバイスの内部構造を可視化

    高エネルギー加速器研究機構(KEK)は,フェムト秒パルスレーザーを光源とする光電子顕微鏡装置(フェムト秒光電子顕微鏡)を用いて,半導体デバイスの動作下において,pn接合界面に形成され,電流の制御に重要な役割を担う空乏層の…

    2025.04.11

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア