島津製作所は「光とレーザーの科学技術フェア2018」にて,リアルタイム高分解能マルチチャンネル分光器を参考出展している(ブースNo.E-17 展示会HP)。
この装置は,同社の回折格子などの技術を用いたもので,分光器ユニットと受光ユニットからなっている。レーザー光の分光を目的としているため検出波長範囲は狭く,試作品で532nm±8nmとなっている。
この範囲にあるピークの動きをサンプリング速度100msという高速で検出できるため,出荷前のレーザー製品の校正などに適している。従来このような波長のピークはスペクトルアナライザーで検出していたが,検出範囲は広いものの,高速でのリアルタイム検出はできなかった。
最大5波長の出力強度変化をモニタ可能。分解能は0.05nmを目指したいとしている。さらに,回折格子を変更することで300~1100nmの範囲で中心波長をカスタマイズできるので,532nm以外にも様々なレーザーに利用することができる。
展示会では試作機の展示は無いが,動作の様子を動画を用いて解説をしている。また,同社はEホール内会場において,「ファイバ結合型可視光半導体レーザモジュールと光学素子」の紹介を11月15日の14:05より行なう(プログラム)。