SCREENホールディングスは,半導体製造装置の生産能力増強を図るため,彦根事業所内に新工場を建設することを決定した(ニュースリリース)。新工場の竣工は2018年12月の予定。
近年,幅広い産業に半導体・電子部品が使われ始めており,半導体業界は,4年程度で好不況を繰り返す従来のようなサイクルを脱し,完全な成長サイクルに入ったとの見方もあり,今後も大手デバイスメーカーでは高水準の設備投資が続くと予想されている。
こうした市場環境を受けて同社は,収益性向上を目指して継続的に実施してきた「生産革新プロジェクト」の一環として,生産体制の刷新と増強を図ることを決定。半導体機器事業の生産工場としては,2006年の「Fab.FC-2(ファブ・エフシーツー)」以来の工場建設となる。
総工費90億円規模の大型投資の中核となる新工場は,免震構造を採用しBCPおよびBCMの体制を強化するとともに,機能的な物流システムと大型立体自動倉庫の導入によって生産効率を追求。これらにより,省人化とリードタイムの短縮を実現するという。新工場稼働後の生産能力は従来比150%となり,好況が続くと見込まれるデバイスメーカーへの,長期にわたる製造装置の安定供給が可能になるとしている。