キヤノン,世界最小4Kレーザープロジェクターを発売

キヤノンは、「パワープロジェクター」シリーズの新製品として,4096×2400画素の高解像度LCOSパネルを搭載した4Kレーザー光源プロジェクター「4K600Z」を2017年12月上旬より発売する(ニュースリリース)。

この製品は,4Kレーザー光源プロジェクターで世界最小・最軽量となる,体積約7万cm3(幅約559×高さ約201×奥行約624mm),約26kgを実現し,さまざまな場所で4K映像を投写することが可能。また,レーザー光源の採用により,光源を約2万時間交換することなく投写を可能にした。

4Kデジタルシネマ(4096×2160画素)を上回る4096×2400画素のLCOS方式のネイティブ4Kパネルを採用することで,4K映像を忠実に表現することができ,格子感がなく滑らかな映像投写が可能。また,6000 lmの明るさを備えた。

大口径非球面レンズやUDガラスなど特殊光学材料を採用し,4K解像度対応のプロジェクター専用に開発された,投写比1.3~2.4:1の標準ズームレンズを搭載し,最周辺部まで解像力の低下や色収差を抑えた高精細な4K映像投写を実現した。被写界深度の深いレンズの搭載により,ピントの合う範囲が広く,凹凸のある壁やスクリーンにも四隅まで鮮明に投写できるという。

同社によると,2016年のビジネスプロジェクターの市場規模は,世界市場で約651.2万台,国内市場で約23.1万台。2017年は,世界市場で約654万台,国内市場で約23.8万台と予想している。今後,さらに映像の高画質化に伴い,4K対応機器の導入が進むことで,4K高解像度製品や新しい映像表現の提案が市場の拡大に寄与するとしている。

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