マクセル,曲面スクリーン3Dディスプレーを開発

マクセルは,曲面スクリーン上に立体像を表示する「Glasses-free 3D-Display」(裸眼3Dディスプレー:3D-Display)を開発した(ニュースリリース)。

この3D-Displayでは,複数の人が裸眼のまま,360度方向からそれぞれの視点に対応した立体像を観ることができるもので,情報通信研究機構(NICT)3Dディスプレー技術「fVisiOn」を基に,同社独自の光学技術と映像技術を組み合わせることで浮遊感を向上させ,よりリアルな立体像表示を可能とした。

光線の拡散を制御するための特殊な微細形状を表面に設けた円錐状スクリーンに対し,複数のプロジェクターからの投写映像を同期させて重畳投写し,スクリーン内にリアルな立体像を再生する。

独自の3D光学系によって,光線密度を従来比3.5倍と高めた光線群を生成し,それにより立体像の解像度を大幅に向上させるとともに,立体像のサイズも拡大した。これにより,裸眼のまま異なる方向からリアルな立体像を観ることができる。また,コンテンツ生成技術と組み合わせ,動画再生も行なえる。

今後同社は,この技術を,デジタルサイネージや車載映像表示システムなどの分野へ展開していくとしている。

その他関連ニュース

  • 広島大ら,光るマウスで筋骨格がつながる仕組み解明 2025年04月03日
  • 神大ら,テラヘルツ波で内耳の非破壊3D観察に成功 2025年03月31日
  • 神大ら,単一カメラで高速動体を3次元イメージング 2025年03月06日
  • 中央大ら,長波長光とCVによる非破壊検査技術を開発 2025年02月21日
  • NTT,空間情報を遠隔地に伝送・再現する技術を確立 2024年09月24日
  • NTT,鏡の内外で表示可能な超鏡空中像表示システム 2024年08月06日
  • 宇大ら,体積映像を描く空間描画システムを開発
    宇大ら,体積映像を描く空間描画システムを開発 2024年07月30日
  • 【現地レポ】NHK技研公開,未来のテレビにまた一歩 2024年06月24日