スタンレー電気は,CEATEC JAPANで同社の深紫外LEDビジネスの一環として,開発中の「水殺菌用UV-CCLリアクター」を展示した。
同社は今年1月にトクヤマより深紫外LED事業を取得し(関連記事),5月にはAlN基板を用いた深紫外LEDチップ(波長265nm,出力50mW)の量産化に成功したと発表している(関連記事)。今回,そのチップと共に期待される応用の一つである水殺菌リアクターの開発品を紹介した。
開発するリアクターは長さが40cm程度,量産化した深紫外LEDチップを13個搭載する。処理能力は毎分100ℓで,水がリアクター内に滞留する2秒間で99.9%の大腸菌を死滅させることができるとする。LEDは片側から照射し,アルミニウム製のリフレクターによって均一に照射するよう配光されている。
同社ではLEDチップのサンプル出荷を12月に計画しており,この製品も実用化に向けてさらに開発を進める。そのためには更なる長寿命化が必要になるというが,一定の目途も付いていることして,深紫外LEDで先行する日機装などのライバルを追う。