京セラは,IoT向け無線ネットワークLPWA(Low Power Wide Area)の通信規格,LTE Cat.M1,NB1に対応した「IoTユニット」を開発した(ニュースリリース)。
近年,IoTの普及拡大に伴い,低消費電力かつ広域エリアに対応するIoT向け無線ネットワークLPWAが注目されており,国内大手通信会社が,本年度より順次LTE Cat. M1,NB1の通信サービスを展開する予定。LPWA通信規格の一つであるLTE Cat. M1,NB1は,既存のLTE設備を活用することで迅速なエリアカバーが可能なことから,有力なLPWA通信規格として期待されている。
同社は今回,通信機器の開発で培った技術と,超小型セラミックパッケージの部品技術を組み合わせることで,LTE Cat. M1,NB1に対応した「IoTユニット」の開発に成功した。
この製品は,LTEネットワーク(LTE Cat M1,NB1)に対応することでカバーエリアが広く,上り・下りの双方向通信や,低速・中速で移動中でも利用できる。UARTの汎用インターフェースに対応しており,既存の機器やデバイスなどとも簡単に接続しIoT機器として使うことができる。
センサーに,温度,湿度,気圧,照度,加速度,角速度(ジャイロ),地磁気と電池を標準搭載。GPSにも対応しており,様々なデータをすぐに計測,収集できる。計測,収集したデータをPCやスマートフォンの画面で確認できるデモシステムを用意しており,簡単にトライアルが実施できる。
超小型LPWA通信モジュールを開発することで,アンテナ,バッテリーを内蔵しながら,約70×37×11mmの小型化を実現した。