ソニーは,発明協会主催の平成29年度全国発明表彰において,4K超短焦点プロジェクター「LSPX-W1S」の意匠で,「発明協会会長賞」を受賞した(ニュースリリース)。
全国発明表彰は,大正8年,日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まり,以来,日本を代表する幾多の研究者・科学者の功績を顕彰している。皇室からの御下賜金を拝受し,多大の功績をあげた発明・創作,あるいは,その優秀性から今後大きな功績をあげることが期待される発明を表彰するもの。
「発明協会会長賞」は,科学技術の分野で秀でた進歩性を有し,かつ,顕著な実施効果を挙げている発明等が対象で,全国発明表彰の中でも上位の賞となる。
今回の受賞は,映像を視聴する際にテレビやスクリーンを必要とせず,ローボードから映像が飛び出したかのような体験と,空間との調和をはかった佇まいが高く評価された。
この意匠は,高画質を生み出す「4K SXRD™(Silicon X-tal Reflective Display)パネル」,大画面と省スペースを同時に可能にする「超短焦点レンズ」,瞬時に点灯し劣化に強い「青色レーザーダイオード光源」の3つの技術の組み合わせによって実現している。
映像への没入体験を演出するため,超短焦点プロジェクター,スピーカー,キャビネットの各ユニットを同一形状で水平方向に配置し,構成要素を集約。インテリアとの調和をはかりつつ,放熱用吸排気孔,音の出口,リモコンの赤外線透過,インジケーションランプ,安全性に配慮した電動開閉カバーといった機能面からの要求事項をスマートに解決した。