先進運転支援システム(ADAS)および自動運転向けLiDARを開発する,米TriLumina Corp.は17日,証券発行と借り入れによって新たに900万ドルの資金調達を完了したと発表した(HP)。
同社はこの資金を,フリップチップのソリッドステート裏面発光VCSELレーザーアレー技術を用いた小型車載LiDAR開発に利用する。資金を提供したのはKickstart Seed Fundのような新規投資家のほか,Stage 1 VenturesやCottonwood Technology Fund,DENSO(デンソー)Ventures,Sun Mountain Capitalといったこれまでの出資者も再投資した。
同社の発光モジュールは,コストに優れた小型で堅ろうなパッケージに高解像度な長距離センサーを搭載しており,現在の自動運転車両公開試験に使用される高価で大型のLiDARの代替と,半自動運転および自動運転車両での採用を目指す。開発は既に初期の段階から,自動車メーカーにLiDARモジュールをサンプル出荷するステージに移行しているという。