ソニーは,厚さ113mmの薄型でコンパクトなデザインで,5,000 lmの高輝度な映像を投写できるレーザー光源プロジェクター2機種「VPL-PHZ10」(1,920×1,200ドット),「VPL-PWZ10」(1,280×800ドット)を,それぞれ6月15日と7月25日に発売する(ニュースリリース)。オープン価格(市場推定価格「VPL-PHZ10」60万円前後,「VPL-PWZ10」43万円前後)。
光源に青色のレーザーと蛍光体を組み合わせたシステム「Z-Phosphor」を採用。レーザー光源の明るさと,3原色を同時に投写することで色輝度を保つ「3LCD方式」との組み合わせにより,5,000 lmの高輝度で,美しい色再現性の両立を実現した。
レーザー光源の小型/高効率化の実現により,従来のレーザー光源プロジェクターに比べて,約半分の質量となるコンパクトな筐体を実現。 厚さも113mmと薄く,会議室や教室の天井に設置した際に調和するデザインとした。
ランプ搭載モデルでは,電源ボタンを押してから投写されるまで約1分かかるが,レーザー光源モデルでは,電源ボタンを押してから点灯までにかかるウォーミングアップの時間が不要で,わずか数秒で投写が可能。また,使用後のシステムの冷却も不要なため,短時間で電源をオフできる。
20,000時間の長期使用を想定して開発を行なった高耐久液晶パネル「Bright Era™」を搭載。光源の長寿命化だけでなく,発色などの面においても、液晶パネルの「焼け」などによる色褪せなどを心配せず,長期間にわたって使用できる。
プロジェクターランプは使用を続けると輝度が低下し,約2,500時間(同社製品)で交換が必要だが,レーザー光源は,ランプに比べ輝度の劣化が緩い。また,本体内部をクリーンに保つ吸気フィルターも集塵能力が高く,セルフクリーニング機能を搭載しているため,製品として約20,000時間のランプ(光源)やフィルター等の消耗部品の交換が不要となっている。