三菱電機は,伝送距離40km,伝送速度100Gb/sの高速光ファイバー通信で使用される受信モジュールの新製品として,光トランシーバーの小型・低消費電力化に貢献する「100Gb/s小型集積APD ROSA」のサンプル提供を6月1日に開始する(ニュースリリース)。オープン価格。
チップ構造の最適化により,高速な光・電気変換応答特性を有す高感度APD素子を開発を開発した。これにより,APD ROSA単体で伝送距離40kmを実現し,光トランシーバー内の光増幅器を省略した。データセンター間などの高速光ファイバー通信に求められる長距離伝送に対応する。
光増幅器の省略と光学部品およびその配置の最適化により,小型光トランシーバーの次世代規格であるQSFP28に適合したほか,APDからの電気信号を増幅するTIAの電力を抑えることで,業界トップレベルの低消費電力値0.4W(代表値)を達成した。