東工大ら,光ファイバーセンサーを超高速化

東京工業大学は,日本学術振興会特別研究員PDの林寧生博士,ファナック,韓国中央大学とともに,光ファイバー中の変形(伸び)と温度を検出できる分布型光ファイバーセンサーの性能向上に取り組み,片端からの光入射とリアルタイム動作の両立に世界で初めて成功した(ニュースリリース)。

これまでの光ファイバーセンサーは,光ファイバーの両端から光を入射していたが,センサーの敷設に手間がかかるばかりか,光ファイバーが途中で1か所でも破断すると動作が停止してしまう難点があった。

今回,位相検波技術に基づいて,片端からの光入射による分布型光ファイバーセンサーの超高速化に成功し,これらの問題点を克服した。

その結果,従来法の5,000倍以上となる測定速度である100kHzのサンプリングレートを達成し,たわみ変形の伝搬を追跡することでリアルタイム動作を実証した。

このシステムは,防災・危機管理技術としての応用範囲を広げ,生活の安全性向上に寄与するとともに,ロボットの新たな「神経」としての応用も期待できるとしている。

キーワード:

関連記事

  • 慶應大、プラスチック光ファイバーで212.5Gb/sの50m伝送に成功

    慶應義塾大学の研究グループは、データセンター向け短距離光通信の高速化に貢献する屈折率分布型プラスチック光ファイバー(GI POF)を開発し、次世代の1レーン212.5Gbps(ギガビット/秒)の50m伝送の実証に成功した…

    2026.05.07
  • 反射型光ファイバー分布計測で6 mm分解能、芝浦工大と横浜国大が実証

    芝浦工業大学と横浜国立大学の研究チームは、光ファイバーに沿った温度やひずみの分布を測定する反射型のブリルアン光相関領域反射計(BOCDR)において、6 mmの空間分解能を実証した(ニュースリリース)。反射型ブリルアン計測…

    2026.04.17
  • 夏目光学、東大との産学連携による高精度X線ミラー開発が「ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞

    夏目光学(長野県飯田市)は、「ナノサイズの微小世界から何億光年と遥か宇宙の彼方を探る高精度X線ミラーの開発」により、第10回「ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞した(ニュースリリース)。本開発は、東京大学先端科学技術研究セ…

    2026.04.03
  • 【解説】AI需要に沸く光ファイバーメーカーの戦略とは

    生成AIやデータセンター投資の拡大を背景に,通信インフラの中核である光ファイバー需要が増加している。光電融合技術がトレンドワードに上がる中、特に大容量・低遅延を求めるトラフィックの急増は,従来以上の敷設量と高性能化を同時…

    2026.04.01
  • NICT、国際標準に準拠した光ファイバーで毎秒430テラビット伝送に成功

    情報通信研究機構(NICT)を中心とした国際共同研究グループは、国際標準に準拠したカットオフシフト光ファイバーの伝送容量を拡大する新しい伝送技術により、毎秒430テラビットの伝送実験に成功した(ニュースリリース)。 同社…

    2025.12.25

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア