アイリスオーヤマは,LED照明の生産・供給体制強化と関東圏における物流の競争力強化を図るため,茨城県稲敷郡に国内9工場目となる「つくば工場」を新設する(ニュースリリース)。総投資額は約100億円(土地:約20億円,建物・設備他:約80億円),竣工時期は2017年9月の予定。
国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で採択された「パリ協定」の発効に伴い,同社では脱炭素化社会に向けて,LED照明の需要が一層拡大すると予測している。また,東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた大型施設の建設需要や商業施設の再開発の動きに伴い,首都圏を中心に更なる市場拡大を期待している。
今回の工場の新設により,同社は生産体制を分散することにより為替リスクを低減し約2週間のリードタイム短縮を実現する。また,国内工場の生産割合を引き上げ,首都圏を中心とした多様なニーズに対応できる供給体制を構築することで,事業拡大を狙う。
新工場は,首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の阿見東インターチェンジより約2km(約3分)と至近で,常磐自動車道,東関東自動車道へのアクセスが容易なため,首都圏及び関東全域へのスピーディな出荷を行なう拠点として適している。
また,圏央道を利用することにより,埼玉工場(埼玉県深谷市)で生産するLED照明のプラスチック製部品を新工場に効率よく供給できる。国内最大級の51,876パレットの自動倉庫を備えることにより,東関東エリアの物流拠点としての役割も担い,今後の事業拡大に伴う物流量の増加と取り扱い商品数の増加にも対応するとしている。