浜松ホトニクスは,リニア照射型紫外線(UV)LEDユニット「LIGHTNINGCURE® LC-L5G」に,新たな製品ラインナップとしてGCシリーズを追加し,10月1日から発売する(ニュースリリース)。
UV硬化は用途により最適な波長が異なる。今回,テレビやタブレット端末,スマートフォンなどのパネルのUV接着や,プリント基板などの表面保護を行なうUVコーティングなど,UV硬化の応用が広がっている分野に向けて新製品をラインナップした。ピーク波長は365,385,395,405nm。
新製品は,製造現場での用途に応じ,ユニットの連結数を変更して容易にUV照射幅を調整できる。これにより,さまざまなサイズの生産品目への対応が可能となり,生産品目の変更時の生産設備の入れ替えが不要になるなど,設備投資の抑制につながる。
従来,ユニットを並べて設置してUV照射幅を延伸すると,ユニット間の直下部は光が当たりにくく,局所的にUV照射強度が低下するという課題があった。新製品はユニットの連結を可能にし,LEDに対するUV照射窓のレンズの位置を高精度に合わせることにより,連結動作時も高い光の均一性を実現した。
また,全体的な設計を見直して薄型化と低消費電力化を実現。従来製品の消費電力180Wから40Wへと低消費電力化したことにより,製造現場の省スペース化と省エネルギー化に貢献する。
今後,より高出力な光源が求められている市場に向け,来春をめどに高出力なUV-LEDユニットをラインナップに加えていく予定だとしている。