コニカミノルタ,先端素材高速開発技術研究組合に参加


コニカミノルタは,経済産業省の認可を受けて2016年7月12日に設立された「先端素材高速開発技術研究組合(Hi-Mat)」に参加した(ニュースリリース)。

Hi-Mat理事長には,同社常務執行役 腰塚國博氏が就任し,9月9日にHi-Mat設立総会が開催された。Hi-Matにはコニカミノルタを含む民間企業16社が参加し,産業技術総合研究所(産総研)とともに,人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクトにおいて,共同研究を進める。

同社は,液晶偏光板用TACフィルム,重合法トナー,有機EL,蛍光ナノ粒子といった材料技術を基に生み出された製品を提供している。これらの材料技術は,かつてのカラーネガフィルムや写真印画紙において,数多くの機能性化合物を開発・評価したことがベースとなっているという。

現在も,機能性有機材料について,分子設計,化学合成,分析評価といった開発プロセスのすべてを自社で行なうことが可能で,材料開発を短期サイクルで行なっている。プロジェクトでは,シミュレーション手法の実証モデルとなる化合物について,構造,パラメーター,性能などのリアルデータが必要となるが,同社はこれらすべてのデータを迅速かつ正確に提供することができる材料開発力を保持しているとしている。