パナソニック,Full HDヘッド分離型カメラを発売

パナソニック システムネットワークスは,2016年3月に販売開始した4K Ultra HDヘッド分離型カメラ「GP-UH532」シリーズの新ラインアップとして,Full HDヘッド分離型カメラ「GP-UH332」シリーズを2016年10月に追加発売する(ニュースリリース)。価格は3MOS HD カメラヘッドが350,000円,HDカメラコントロールユニットが600,000円。

この製品は,主に手術顕微鏡用途向けのカメラシステム。医用電気機器の安全規格(IEC60601-1),およびEMC規格(IEC60601-1-2)に対応している他,ロータリーボリュームによる誤動作防止の操作ツマミや,耐薬剤・耐アルコール塗装、耐熱性能など,医療現場を考慮した仕様で豊富な機能を搭載した。また,小型・軽量のカメラヘッドのため,医療用途のみならず,工業用,放送用など様々な場所で利用できる。

先に発売を開始した「GP-UH532」シリーズは,高い色再現で4K高解像度かつ滑らかな映像を実現するが,4Kモニター,4Kレコーダーを含めた4Kトータルシステムの導入には,コスト面において現状ではハードルが高いという声もあり,Full HD対応ヘッド分離型カメラシリーズをラインアップとして追加を決定した。

同社独自の3MOSシステムは,光の3原色(RGB)を各色に対応した3つの専用センサーが処理するため,正確な色分解ができ,色鮮やかな描写と高い色ダイナミックレンジを実現する。さらにRGB,Cy Mg Yeの6軸に加え中間色のマニュアル調整が可能であることから,手術患部に合わせたより細かいチューニングが可能となっている。また,1/3型MOSセンサー搭載の小型・軽量カメラヘッドのため,サイズにとらわれることなく,あらゆるシーンで使用できるとしている。