矢野経済研究所では,ドローン(UAV/UAS)の世界市場の調査を実施し,報告書「ドローン(UAV/UAS)の世界市場と将来予測」にまとめた(ニュースリリース)。
それによると,世界の軍事用と民間用(産業用,ホビー用,サービス)のすべてを合わせた世界市場規模は,2015年で1兆2,410億円だった。
2015年から 2020年にかけて年平均成長率(CAGR)は 12.9%で推移し,2020年には2兆2,814億円を予測する。世界市場全体では,現状で軍事用が過半を超えているが,2020年までには軍事用と民間用はほぼ半々になるものと予測した。
2015年の民間ドローンサービスの世界市場規模は290億円で,2015年から2020年までの年平均成長率(CAGR)は 50.4%で推移し,2020年には2,233憶円に達すると予測する。なかでも成長率の高いのは点検・検査分野,測量分野だとしている。
現行のカメラ搭載機体での画像(映像)撮影による方式だけでもその応用分野は幅広いが,今後,ドローン自体と周辺技術の進展によって応用範囲は更に広がる可能性が高いものと予測している。