三井造船ら,レーザー/レーダー路面測定装置を開発へ

三井造船とトノックスは,レーダー(電磁波)による道路内部探査とレーザーによる路面性状計測の同時実施が可能なシステムについて,共同開発を実施する(ニュースリリース)。

昨今,社会インフラの老朽化が表面化し,全国的にインフラ設備の長寿命化計画が進められている。長寿命化にあたり,維持管理のための調査・点検の必要性が高まる中で,技術者不足を支援するための調査・点検技術が求められている。

今回の共同開発により,三井造船の地中レーダ探査装置とトノックスのレーザー計測装置を搭載した複合型の検査システムを確立し,これまで個別に実施してきた路面下空洞や橋梁床版損傷など道路内部の探査と,表面のひび割れや損傷状況など道路表面の性状計測の同時実施による統合管理を実現する。

道路表面と内部状況の同時計測によるデータ整合性の向上と併せ,道路表面のひび割れや損傷と道路内部の損傷状況を統合した結果の提供による補修優先度の把握など,維持管理の支援および効率化を目指す。

トノックスは,トンネル壁面や道路表面の性状計測が可能なレーザー計測システムを開発,同社でもつ車両架装・特装技術を活かした車両化により,高い計測能率と品質を実現している。

三井造船は,長期の方向性を示す「2025ビジョン」の中で,注力する領域として「社会・産業インフラ」を掲げている。道路や橋梁といった社会インフラ設備の老朽化に対する予防保全・更新需要の増大といった社会ニーズに対応するために,グループ内にとどまらず外部とも積極的に協業する方針を打ち出している。

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