オリンパスは,東南アジアの医療従事者に向けた内視鏡関連の教育・トレーニングの場を提供する施設「T-TEC(Thai – Training and Education Center 以下 T-TEC)」をタイのバンコク市内に開設,2016年7月28日から本格始動する(ニュースリリース)。
経済が急速に発展する新興国において,患者のQOLの向上が求められている。内視鏡は「早期診断」,「低侵襲治療」を通じ,患者さんの体への負担の軽減や,医療経済への貢献につながる医療機器と言われている。
しかし東南アジアの多くの国では,内視鏡医,腹腔鏡等で手術を行なう外科医の不足,医療技術の向上の余地があるなど課題がまだ残されているという。
T-TECは医療従事者に向けた教育やトレーニングの場を提供することによって,東南アジア諸国での消化器内視鏡や外科内視鏡に関連する知識や診断・治療などの医療技術基盤の強化に貢献するために設立された。
より多くの医療従事者の利用を目指すため,東南アジア地域からアクセスしやすいタイに開設した。また,ドクターだけでなく,看護師や技師向けのトレーニングのほか,社員研修の場としても使われる予定だとしている。