キヤノン,同社初のレーザープロジェクターを発売

キヤノンは,パワープロジェクターシリーズの新製品として,初めてレーザー光源を採用したDLP®方式のプロジェクター「LX-MU800Z / LX-MU600Z」を2016年7月21日より発売する(ニュースリリース)。いずれもオープン価格。

新製品は,いずれもレーザー光源を採用し,高輝度で高画質な映像を投写できる。ランプ光源では構造上難しいプロジェクターの縦置きが可能なため,縦長の映像をそのまま投写でき,ポスターなどの縦長コンテンツのデジタル化に便利。大会議室や展示会場,教育現場での利用の他,デジタルサイネージや美術館・博物館での映像投写など,幅広い用途に活用できるという。

新製品はいずれもフルHDを超えるWUXGA(1,920×1,200画素)に対応し,「LX-MU800Z」はパワープロジェクターシリーズで最高輝度の8,000lm,「LX-MU600Z」は6,800lmの高輝度な映像投写が可能。

また,青色レーザーダイオードと蛍光体を組み合わせた光源システムにより,色域が拡大し,優れた色再現性を実現している。光源寿命約2万時間レーザー光源を使用しているため,会議や授業の途中に突然光源が切れるリスクが低く,高い信頼性を確保している。

さらに,光学部品を密閉構造にすることで,エアフィルターが不要となり,部品交換にかかるメンテナンス負荷を軽減している。天井など高所への長期間の設置や,長時間連続で映像を投写するデジタルサイネージへの活用など,多様な設置環境や幅広い用途に対応する。

同社によると,2015年のビジネスプロジェクターの市場規模は,世界市場で約700万台,国内市場で約21万台。2016年は,世界市場で約736万台,国内市場で約21.5万台になると予想している。

今後は,企業や教育現場における利用に加え,商業施設や文化施設での活用,プロジェクションマッピングやデジタルサイネージなどの幅広い用途への活用が,市場拡大に寄与するとしている。