パナソニック,飛行船型演出用ドローンを開発

パナソニックは,ドローンと大型風船を融合し,スポーツやイベントなどでさまざまな演出が可能なドローンシステム「バルーンカム」の試作機を開発した(ニュースリリース)。

スポーツやイベント演出を手掛ける顧客からは,より大きな感動を実現するエンターテインメントソリューションの要望がある。同社では,要望に応えて同社の映像ソリューションを活用したイベント演出の更なる進化に向け,ドローンと大型風船を組み合わせた「バルーンカム」の試作機を開発した。

「バルーンカム」は,ドローンを大型風船で包んだ,全く新しい構造の演出ツール。風船内にドローン全体を組み込んだ構造とすることで,安全性を高めている。この構造により,観客の直近/直上を飛行して,臨場感のある空撮が可能になる。

さらに,プロペラの推進力を最適制御することにより,飛行の安定性と機動性を両立したこれまでにないドローンシステムとなっている。また,大型風船の浮力を活かした省エネ飛行で,長時間の演出にも対応できる。

バルーンカムの機体にカメラやLED,プロジェクターを搭載することで,ボディ全体を生かした光の演出/サイネージなど,光の演出や情報表示を実現する。

同社では,今後,新しいエンターテインメントソリューション,サービスの提供に向けて,ボディの形状やバルーンカム特有の制御技術の開発,ノウハウの蓄積などを進めていくとしている。

関連記事「鹿島ら,ドローンによるレーザー測量を実用化」「東大ら,非GPS環境でのドローン飛行技術を開発」「NICTら,量子鍵配送でドローンの安全性を確保