ギガフォトンは,高信頼性半導体リソグラフィ用エキシマレーザーを応用した,「GIGANEX」シリーズのアニール向けエキシマレーザーの開発に成功,ブイテクノロジーの極小レーザーアニール装置に搭載され,大型液晶製造設備工場でのLTPS(低温多結晶シリコン)向けに出荷されたと発表した(ニュースリリース)。
近年同社は,半導体リソグラフィ用エキシマレーザーで培った技術を他の分野で応用するため,FPD製造における,a-Si(アモルファスシリコン)膜の極小レーザーアニール工程用エキシマレーザーの開発を進めてきた。
このほど開発に成功した新型エキシマレーザーの試作機をパネルメーカーへ出荷した。2016年5月22-27日に米国で開催されたDisplay Week 2016では,試作パネルが出展されている。
シリーズのアニール向けエキシマレーザーは,ブイテクノロジー製装置専用機であり,極小レーザーアニール工程の光源として開発された。
極小レーザーアニールの特長は,既存のa-Siのパネル製造工程に導入してa-Siをp-Si(ポリシリコン)へ結晶化することにより,従来のa-Siでは作ることができなかった8Kなどの高精細パネルの製造が可能になることにある。
さらに,従来のレーザアニールでは実現できなかった大型パネルサイズに適しており,50-70インチのTVパネルを製造する大型液晶製造設備工場でも対応できるという。