米アナログ・デバイセズは,単一のセンサーのみによって対象者の位置,近接度,ジェスチャーを測定し、既存のソリューションより高い検出精度と信頼性を実現するジェスチャー認識用光学センサー「ADUX1020」を発表した(製品ページ)。
複数のセンサーを必要とする同種の製品ではしばしば誤差が生じるが,これは異なる角度から複数のセンサーで対象を認識するでの,信号を統合するのが困難なため。
新製品は,単一点検出を採用したことにより,搭載した機器の信頼性を高めるだけでなく,システム開発に必要な部品点数が減るため,設計を簡素化でき,コストも削減できるという。
ジェスチャー認識は,産業機器向け制御パネルで利用されるユーザー・インターフェース方式で,動作や手振りだけでデバイスと交信する。例えば湿った場所,作業者が手袋をしている場合や制御パネルに手が届きにくい場合など,画面タッチによる使用が困難または危険な状況下では,ジェスチャー認識が特に重要となる。
従来の光学センサーの弱点として,直射日光や高周波LED,蛍光灯等周辺光の影響を受けやすく,ジェスチャーの正確な認識の阻害要因となることが指摘されてきた。新製品は,単一点検出に加え,強い周辺光を除去する機能を搭載している。
これにより,過酷な照明環境下でも信頼性の高い正確な操作が可能になり,搭載製品に対するユーザーエクスペリエンスを向上するとしている。
価格と発売時期は以下の通り(表中の価格は米国での価格)。
製品 |
サンプル |
量産出荷 |
1,000個 |
パッケージ |
ADUX1020BCPZ |
出荷中 |
出荷中 |
3.49ドル |
2 mm × 3 mm、 |
ADUX1020BCPZ-EVAL-SDP |
出荷中 |
出荷中 |
119ドル |
メイン評価用ボード |
ADUX1020BCPZ-EVALZ-LED |
出荷中 |
出荷中 |
29ドル |
操作範囲拡大のための 高出力LEDを備えた 追加評価用ボード |