DNPら,高効率導光板技術LED発光パネルを発売

大日本印刷(DNP),日東光学,ライトダ,ジェイ・キャストの4社は,均一でムラがなく人の目にも優しい光を照射する薄型のLED発光パネル「Lightface」の企画,製造,販売の提携について合意した(ニュースリリース)。

今後,これらの4社は,薄型・軽量でフレームが不要なこの製品の特長を活かして,自動車・航空機・列車等の交通機関の室内照明器具として,またパネルの表面に着色などのデザインを施すことで,高意匠な空間を演出するホテルなどの商業施設や文化的施設などのインテリア・照明機器として,企業や法人向けに販売を開始する。価格は1枚10万円(300mm×600mmサイズ)。

Lightfaceは,新開発のLEDと,慶應義塾大学 理工学部教授の小池康博氏が開発した,光の散乱理論を応用した高効率導光板技術を採用しており,厚さがわずか11ミリの薄い板状で,額縁状の枠(フレーム)がなく,表面全体が発光する次世代LED発光パネル。

光の性質は太陽光に近いことから人の目に優しく,表面輝度の均一精度が高い(90%以上)ことから,従来のLED発光パネルと比較して光を均一にムラなく発光する。パネルにフレームがなく縁まで光る特長を活かして,数枚をつなぎ合わせてデザイン性に優れた大型の面発光として活用できる。

デザインの開発・監修は,世界で活躍するアーティスト戸田正寿氏によるもの。美術的・デザイン的に優れた,意匠性の高い発光パネルとなっている。

今後4社は共同で商品の企画を行なう。各社の主な役割として,ライトダがプロダクトデザインを,ジェイ・キャストがマーケティングと広報・宣伝を,日東光学が製造と技術開発を,DNPがマーケティングと販売を行なう。

DNPは,商業施設や文化施設,企業空間などの企画,設計,建設などに関わる企業や,自動車,航空機,列車などのメーカーを中心に新製品を販売し,表面の印刷や企画・マーケティングなどの関連受注も含め3年間の累計で100億円の売上を目指す。