アマダ,ファイバーレーザー/パンチング加工機を発売

アマダは,自社製ファイバーレーザー(2kW・4kW)発振器を搭載した,最新型ブランク工程統合ソリューション「ACIES-AJ」シリーズを発売した(ニュースリリース)。価格は1億6,440万円~。

同社はこれまでのCO2レーザー発振器を搭載した「ACIES」シリーズに加え,昨今の市場からの要求である変種変量生産,さらには高品位加工への要求と低コストに対する要望に応え,新たにファイバーレーザーを搭載したシリーズを投入した。

ファイバーレーザーを搭載した新製品は,CO2レーザーマシンに比べてクリーンカットでの薄板加工領域で,高速加工・ランニングコスト低減が可能になる。ファイバーレーザの特性である,高いビーム品質と集光点の密度を高めることで,高反射材の加工にも対応できる。

さらに,視認性が高い大画面をスマートフォン感覚で操作でき,図形タッチで加工条件の変更,NCで材料棚の操作,稼働実績の確認など,IoT 環境も意識している。

発振器の消費電力はCO2に比べて約1/3。パンチング・成形・タッピング加工とファイバーレーザー技術を統合した独自の「工程統合」により,加工全体のリードタイムを短縮し,変種変量生産に柔軟に対応できる。

これにより,様々な業種から要求される加工製品の条件に応じるため,変種変量生産に素早く対応すると同時に,人手を介する作業(段取り)を極限まで減らしながら長時間連続稼働を実現する。工程集約を実現した新製品は,マシンを止めることなく稼働率の最大化を実現することが可能だとしている。