ソニー,レーザープロジェクターに新製品追加

ソニーは,業務用レーザー光源プロジェクターにおいて,従来のWUXGA(1,920×1,200ドット)モデルに加え,新たに解像度WXGA(1,280×800ドット)モデルとして,「VPL-FWZ65」(6,000 lm),「VPL-FWZ60」(5,000 lm)の2機種を発売する(ニュースリリース)。

光源にレーザーを使用した液晶プロジェクターは,点灯までのウォーミングアップや使用後のクーリングが不要で,わずか数秒で映像投写ができる。また,レーザー光源は輝度の劣化が緩やかな特長を持ち,約20,000時間の使用後でも,約70%の輝度を保つので,定期的な交換が不要といった長所がある。

同社は,レーザー光源プロジェクターとして,現在販売中のWUXGA(1,920×1,200ドット)モデル(7,000 lm,6,000 lm,5,000 lm,4,100 lm)に加えて,新たにWXGA(1,280×800ドット)モデル2機種を発売し,計6機種のラインアップとした。

新製品は,光源に青色のレーザーと蛍光体を組み合わせたシステム「Z-Phosphor™」を採用しており,レーザー光源の明るさと,3原色を同時に投写することで色輝度を保つ「3LCD方式」の組み合わせにより,6,000 lm/5,000 lmの高輝度で,かつ,美しい色再現性の両立を実現している。

液晶パネルは,2005年2月に業界他社に先駆けて同社が開発に成功した無機配向膜を載せた,新世代の高開口率高温ポリシリコンTFT液晶パネル「BrightEra」(ブライトエラ)をさらに改良し,従来品よりも大幅に耐久性を向上させた。

プロジェクターランプは使用を続けると輝度が低下し,約2,500時間(同社製品の場合)で交換が必要だが,レーザー光源は,ランプに比べ輝度の劣化が緩やかな特長がある。

加えて,搭載しているLCDパネル「BrightEra」は,長期間使用に耐える材質を採用し,また,本体内部をクリーンに保つ吸気フィルターも集塵能力が高く,セルフクリーニング機能を搭載しているため,製品として約20,000時間のランプ(光源)やフィルター等の消耗部品の交換不要を実現した。長期間,消耗品や液晶パネルの交換が不要となり,トータルコストの軽減に大きく寄与するとしている。