NHKのハイビジョンなど,IEEEマイルストーン認定

NHKが開発した“ハイビジョン”と“緊急警報放送”が,「IEEEマイルストーン」に認定された(ニュースリリース)。

「IEEEマイルストーン」は,電気・電子・情報の分野において,地域社会や産業の発展に多大な貢献をし,国際的に高い評価を受けてきた歴史的業績を表彰する制度として1983年に創設された。

日本国内ではこれまで26件が認定を受けており,NHKも2011年に一般家庭が衛星から直接電波を受信する“直接衛星放送サービス”に関わる研究開発の業績で認定を受けている。今回でNHKが認定されたIEEEマイルストーンは3件になった。

今回のハイビジョンの認定は,視聴者に高い臨場感をもたらす,高解像度かつ横長画面のハイビジョン放送システムに関するNHKの長年にわたる研究開発が認められた。

NHKは1964年から高品位テレビに関する基礎研究に着手し,心理物理実験から機器開発まで広い分野での研究開発を進てきた。1989年には衛星による世界初のハイビジョン定時実験放送を開始し,総走査線数1,125本,アスペクト比16:9の放送の基礎を築いた。2000年には1,125本方式が世界統一スタジオ規格となり,ハイビジョンは世界に広がっている。

また,緊急警報放送は,世界初となった1985年の緊急警報放送開始と,その実現に向けた長年にわたる研究開発がも認められた。