米SEMIは,3月14日(米国時間),半導体製造装置の2015年世界総販売額が365億3,000万ドルとなり,対前年比3%減であったことを発表した(ニュースリリース)。また,2015年の受注額は,対前年比5%減となった。
このデータは,世界半導体製造装置市場統計WWSEMS(Worldwide Semiconductor Equipment Market Statistics)に基づくもの。WWSEMSは,SEMIと一般社団法人日本半導体製造装置協会(SEAJ)が共同で,それぞれの会員企業から提出されたデータを集計した世界半導体製造装置産業の販売・受注月額の統計レポート。
7つの主要半導体製造地域と24の装置カテゴリーのデータを提供するこのレポートによると,世界半導体製造装置の総販売額は,2014年の375億ドルに対し,2015年は365億3,000万ドルとなった。これには,ウェーハプロセス用処理装置,組み立ておよびパッケージング装置,テスト装置,その他前工程装置(マスク/レチクル製造装置,ウェーハ製造装置,半導体製造装置用関連装置)が含まれる。
地域別では,台湾,韓国,日本,中国では販売額が増加したが,北米,その他地域,欧州では減少した。台湾の販売額は,96億4,000万ドルとなり,4年連続して最大の市場となった。韓国および日本の市場は拡大し,北米を抜いて,それぞれ2位と3位の市場となった。北米は51億2,000万ドルで4位に下がった。中国は,その他地域,欧州よりも上位に留まった。
装置分類別では,その他前工程装置が全世界で16%増,ウェーハプロセス用処理装置が2%減,テスト装置が6%減,組み立ておよびパッケージング装置が18%減だった。
2014年(10億米ドル) | 2013年(10億米ドル) | 対前年比成長率(%) | |
台湾 | 9.64 | 9.41 | 2% |
韓国 | 7.47 | 6.84 | 9% |
日本 | 5.49 | 4.18 | 31% |
北米 | 5.12 | 8.16 | -37% |
中国 | 4.90 | 4.37 | 12% |
その他地域* | 1.97 | 2.15 | -9% |
欧州 | 1.94 | 2.38 | -19% |
合計** | 36.53 | 37.50 | -3% |
* その他地域はシンガポール,マレーシア、フィリピン等東南アジア諸国およびその他小規模市場の合計。
** 数字を丸めているため,合計値は合わない場合がある。