凸版印刷は,屋内の光だけで駆動できるリユース可能な店頭販促向け電子ペーパーPOPを開発した(ニュースリリース)。スーパーやドラッグストアなどの店頭販促向けPOPとして,2016年度内のサンプル出荷を目指す。
この製品は,電子ペーパーの白黒表示切替を応用して,電子ペーパーをバックライトのように配置し,ソーラーパネルからの電力だけで駆動する店頭販促向けPOP。同社が長年培ってきた電子ペーパーの駆動技術を活かし,ソーラーパネルの電力でも駆動することを実現した。
液晶パネルなどを用いたPOPといった訴求力の高い販促ツールが注目されているが,液晶パネルなどを用いて訴求力を高めたPOPの場合,駆動する上で電力確保や電池交換が必要といった定期的なメンテナンスや設置場所の制限,環境負荷の大きさが課題となっていた。また,従来型のPOPは訴求期間終了後に使い捨てになってしまうという課題もある。
この製品は屋内の光だけで駆動可能なため,外部からの電源を必要とせず,表示情報も表面のフィルムを差し替えるだけで簡単に変更可能。メンテナンスフリーで繰り返し使用でき,設置場所を選ばないため,利便性の向上と環境負荷の低減を両立することができるとしている。
また,電子ペーパーの特長である表示切替の高いコントラストにより,表示情報を強調し,消費者に向けて高い訴求力を発揮。従来のPOPとの差別化を図ることができるという。