スイスZurich Instrumentsは,複雑な信号の発生と検出を行なう,任意波形ジェネレータ「UHF-AWG」を発表した(ニュースリリース)。
2チャンネルのそれぞれのチャンネルで,DCから600MHzまでの帯域で,14-bit分解能での信号生成および信号検出が可能となっている。
AWGパルスシーケンスは,復調信号,パルスカウンタからのフィードバックによって変化可能。LabOne制御ソフトに完全に統合され,ウェブブラウザベースのユーザインターフェイス経由で簡便に制御できる。一方,LabOne APIは,既存の実験制御環境にLABVIEW,MATLAB,PythonやCを用いて組込むことができる。
任意波形は,最大128MSa長まで生成し実行できる。これらの信号は,完全な位相コヒーレント性と,内部トリガ機能を使用した測定信号の精密な同期を保証しつつ,8個の内部発振器のモジュレーションに使用が可能。その際,先進的スイ―パ機能とトリガ機能により,周波数・ディレイ・信号強度といったパラメータを調整できる。
二つの低ノイズ信号入力は得られた信号検出を可能にし,また,プログラムされたパルスシーケンスの直接的検証を許可し, さらに,世界でも屈指の高速ロックインアンプであるUHFプラットフォームの,UHF-BOXボックスカーアベレージャや,UHF-GIG デジタイザといった,パワフルなツールセットが使用できる。
この製品は,量子コンピュータ,NMR,EPR分光,レーダー/ライダー,フォトンカウント,複合信号デバイス試験といった,パルス入力と高速信号検出の双方が必要な,アプリケーションに適しているとしている。