大日本印刷(DNP)は,電子ペーパー世界大手のE Inkホールディングス(E Ink)と協業し,セールスプロモーション分野およびセキュリティ分野での新製品開発と,日本および東南アジアを中心とするグローバル市場での販売を共同で進めていく(ニュースリリース)。
DNPとE Inkは,E Inkの電子ペーパーを搭載したセールスプロモーション用製品やセキュリティ用製品を新しく共同開発し,DNPの販売網を通じて提供する。また,DNPのディスプレーの表面処理技術や背面基板技術,ICカード製造技術と,E Inkの電子ペーパー技術や電子ペーパーの色制御用ソフトウエアを組み合わせるなど,技術開発面でも相乗効果を発揮し,製品開発を進めていく。
例えば、E Inkの電子ペーパーを搭載してアイキャッチ効果を高めた店頭POPや,残高表示が可能なICカードなどを開発・提供する。日本国内に加えて,東南アジアを中心にグローバル展開し,電子ペーパー事業の拡大を目指す。
DNPは決済やポイント,クーポンやキャンペーン情報の提供などの多様なサービスをWallet(財布)に見立てたアプリで一元管理するモバイルWalletサービスや,これらの機能をネットワークを通じてスマートフォンに追加するサービスなども提供している。これらのサービスと,今回開発する電子ペーパー付きICカードを組み合わせて提供し,企業と顧客とのコミュニケーションの活性化を支援する。
DNPは,流通・小売、金融、交通の企業を中心に,E Inkの電子ペーパーを搭載した製品を販売し,5年後の2020年度に20億円の売上を見込む。