SP,高出力フェムト秒アンプシステムを発売

スペクトラ・フィジックス(SP)は,昨年傘下となった旧Femtolasersの技術を統合し新たな超短パルス再生増幅システム「Spitfire ACE(new Element Seed)」,超安定同期オプション「FemtoLock 2」,および数サイクルパルス発生オプション「Kaleidoscope」を発表した(ニュースリリース)。

最新の超短パルス発振器をシード光に用いた新製品は,最大15mJ以上の高出力パルス出力し,業界をリードする低ジッター(100fs以下)にりより,シンクロトロン,自由電子レーザーやその他超高速レーザーなどの外部ソースと同期させることができる。

また,「Spitfire Ace™」または「Solstice Ace™」は中空ファイバーコンプレッサー「Kaleidescope™」との組み合わせにより,数サイクルパルス(7fs以下FWHM)で最大0.6mJ以上の出力パルスを発生する。これらの新しいシステムは高次高調波発生,THz発生,多次元分光法などの高度な超高速科学の用途に適しいている。

密閉型のキャビテイを持った超短パルス発振器の「Element™シードレーザー」は,パルス幅10fs,20fs,50fs及び100fs以下のラインアップで,最大 100nm以上の広帯域なバンド幅を有している。

オプションの「Femtolock™2」は,「Element」と「Spitfire Ace」を外部と同期するにあたり,業界において前例のない100fsec以下の超低ジッターを実現する同期システム。

「Element」シードの「Spitfire Ace」の出力は再生増幅のみの構成において最大8W以上または7mJ以上で,パワーアンプ(PA)の備えた構成においては最大16W以上または15mJ以上になる。

「Kaleidescope」は「Spitfire Ace」または「Solstice Ace」との組み合わせにおいて数サイクルパルス7fs以下とロングパルス(LP)30fs以下のバージョンがある。「Kaleidoscope LP」のパルス幅は30fs以下からアンプからの入力パルス幅まで可変することできる。

完全な中空コアファイバーの設定は30%以上のスループットを持ち,2mJまでの入力に対応しており,結果0.6mJ以上の出力を得ることができるとしている。