米コヒレントは,独自のセンサー技術を採用した超高速パワーセンサー「PowerMax-Pro」シリーズにメーターレスモデル「PowerMax-Pro USB/RS」をラインアップした(ニュースリリース)。このモデルの投入により,コストを抑えた高速レーザーパワー/エネルギー測定のニーズに応える。
この製品は,独自の薄膜技術を用いた全く新しいタイプのセンサーで2014年に誕生した。高速応答とともに,波長範囲およびダイナミックレンジが広く,熱的損傷閾値が高いことを特長としている。
従来のサーモパイルセンサーよりも100万倍以上高速に応答するため,連続発振のレーザーパワーや立ち上がり時間の測定,また変調されたレーザーの特性や波長300nmから11µmにおけるパルスレーザーのエネルギー測定に理想的だとしている。
新モデルは,「LabMax」(同社製スタンドアローンのメーター)に内蔵されている測定回路を最新の微細化技術により,USB 2.0やRS-232コネクタの中に組込み,直接PCに接続するだけで簡単に測定が行なえる。また新しくリリースされた「LabMax-Pro Mobile App」(Androidを搭載したタブレットPCでセンサーを制御できる)とも互換性がある。
この製品はスタンドアローンのメーターを必要としないため,メーター分のコストを抑えることができ,またセンサーのみを校正すれば良いので,センサーとメーターの両方の校正を行なう場合より,校正費用も低減できる。
装置にパワーセンサーを組み込むOEM用途をはじめ,フィールドサービスのエンジニアやPC制御のテストベンチのオペレーター,研究応用などに適したセンサーだとしている。