コヒレント,高出力小型バイオレットレーザーを発売

米コヒレントは,超小型全固体バイオレットレーザー「OBIS 405 LX」の高出力モデルをリリースした(ニュースリリース)。

短波長モデルの高出力化により,コンフォーカルイメージングの輝度やフローサイトメトリーにおけるスループットの向上が期待できる。

新モデルはコントローラーを内蔵した超小型パッケージ(70x40x38mm)から250mW以上(波長405nm)の出力を発振する。また簡易操作性(プラグ アンド プレイ)とアナログ/デジタル(最大150MHzまで)の直接変調機能を兼ね備えている。

他のシリーズ同様,OEM装置組込み及びエンドユーザー(CDRH対応,オプション)の両用途への対応が可能。加えて,製品の出力仕様は余裕を持って設定されており,最大出力設定値の110%にて動作させることも可能だとしている。

このシリーズは,プラグイン コンセプトの先駆者。レーザ共振器とコントローラが小型の筐体(レーザヘッド)に一体化されており,すべての波長,出力モデルのインタフェースが共通しているため,簡単に置き換えや増設が可能。このため,多数のレーザーを用いる装置への波長モデルの追加や出力拡張に理想的となっている。

このモデルの優れたビーム質は,コンフォーカル顕微鏡やフローサイトメトリー(単一/複数レーザ搭載)応用に理想的だとしており,その高出力により,Qdotをはじめ,従来から用いられているAlexa FluorやPacifica Blueなどの蛍光色素の励起用途において高感度化が期待できるとしている。

主な仕様は,波長:405nm,出力:250mW,空間モード:TEM00(M2≦1.3),レーザヘッド寸法:70x40x38mm。アプリケーションは,フローサイトメトリー,コンフォーカル顕微鏡など。