米スペクトラ・フィジックス(SP)は,コストパフォーマンスを追求した電源一体型 産業用高繰り返しフェムト秒レーザー「Spirit One 1040-8」を発表した(ニュースリリース)。
このレーザーは,400fs以下の超短パルス,高いパルスエネルギーと平均出力,最大1MHzまでの繰返し周波数可変,堅牢な電源一体型のコンパクトモデルで,顕微外科手術応用,フェムト秒マイクロマシニング,医療用デバイス製造,光遺伝学応用,多光子顕微鏡などの高精度なアプリケーションへの進化を可能にする。
同社が提唱するレーザーヘッドと電源を一体化したコンパクトなプラットフォーム,「It’s in the Box™」コンセプトデザインを採用し,平均出力8W以上,パルスエネルギー40µJ以上を100nm,また4W以上,20μJ以上を520nmにて出力するのに加え,パルス幅をソフトウエアコントロールにより400fsから4psまで数秒のうちに変更することも可能とし,各種アプリケーションに柔軟に対応する新たな機能を兼ね備えている。
また,出力パルスの高速選択,パワーコントロールを可能にするパルスピッカーを内蔵,効率的な各種プロセスに対応している。この製品は,既に多くの市場実績がある産業用超短パルスレーザー「Spirit」をベースに設計されており,24時間/週7日運転要求のある多くの実績は,頑強で高い信頼性を実証しているとしてる。