三菱電機,ファイバー二次元レーザー加工機を拡充

三菱電機は板金加工における多様なニーズに対応するため,ファイバー二次元レーザー加工機の新製品6機種を1月29日に発売する(ニュースリリース)。

発売済みの製品とあわせ出力・ワークサイズ別に,10機種のフルラインアップで事業展開する。

新製品のうち4機種に,6kWファイバーレーザー発振器を搭載。加工能力の向上と省エネを実現した(他の2機種は2kWおよび4kW)。6kWファーバーレーザーは,軟鋼16mm厚の加工速度を1.4倍に高速化することで加工時間を33%短縮するとともに,ランニングコストを14%削減した。

さらに,最大加工板厚をステンレス材25mm厚,アルミニウム材25mm厚へ拡大。独自の高速レーザー切断技術「F-CUT®」を搭載し軟鋼9mm厚の加工時間を35%短縮。

また,一部機種に新開発の加工ヘッド「ズームヘッド」を搭載することにより,材質・板厚に応じてビームを最適制御し,異なる材質・板厚の連続加工を支援するほか,「マグネットダメージ軽減機能」を搭載し,万一の加工ヘッド衝突時の安全性を向上した。

2kWファイバーレーザー加工機においても,薄板から中厚板まで「F-CUT®」を適用し,軟鋼6mm厚の加工時間を最大35%短縮した。さらに独自の加工技術により,2kWファイバーレーザー加工機で軟鋼25mm厚の切断を実現している。