オスラム,LED工場に10億ユーロを投資

独オスラムは,2020年までに約30億ユーロを照明ソリューションの新技術およびアプリケーションに投資すると発表した(ニュースリリース)。

このうちの約20億ユーロを研究開発にあて,同社の技術的リーダーシップのさらなる強化と新たな市場の拡大を目指す。さらに,残り10億ユーロでマレーシアでの新LEDチップ工場建設を計画している。これは,技術主導の一般照明市場とニッチな市場双方において,新たな成長性を引き出すためのもの。

同社は戦略的施策の第一段階として,約3億7000万ユーロをオプト セミコンダクターズ(OS)部門のマレーシア クリムの新LEDチップ工場に投資を行なうが,さらに2020年までに総額約10億ユーロの投資を同工場に行なう。

この新工場は,世界最大かつ最新の6インチウエハー製造施設となる。この生産能力増強と技術的リーダーシップによって,同社は一般照明市場でのマーケットシェアを大幅に拡大することが可能になるとしている。

この市場は現在約57億ユーロ規模で,光半導体分野で最大の領域。年平均成長率7.5%の市場は,同社に2020年まで最大の機会を創出する。経済規模との相乗効果により,車載照明やモバイル機器のアプリケーション市場における活動において費用削減を可能にするとしている。

さらに同社はスペシャリティライティング(SP)部門への追加投資によって,市場での新技術の広範な展開を促進する。同社は車載照明において高い地位を担っており,特に革新的な照明モジュールを強化する。その例として,同社は現在世界で唯一,ヘッドランプ用レーザーモジュールを提供している。

車載照明分野におけるもう一つの先端技術は有機LED(OLED)。この技術もまもなく車両のリアランプにおいて広範に使用開始される予定だとしている。同社では,自動車部門におけるレーザーおよびOLEDアプリケーション市場を2025年で約11億ユーロと見込む。

新設のライティング・ソリューションズ&システムズ(LSS)部門では,インテリジェントで,高度な技術が要求される照明ソリューションを現実する。ルミネア&ソリューション事業(LS)の見直しを受けて,同社ではこの部門を増益に向けて再編する。

この分野では特に市場参入と提供する統合ソリューション範囲の改善が求められているという。また複合的な照明ソリューションの重要性が高まっていることから,エレクトロニクスおよびソフトウェア専門技術拡大へと焦点を移していく。そのため今後2年間に渡って,電子安定器および照明管理システムの新たな生産能力を生み出す予定だという。

同社は今回発表した成長戦略「ダイヤモンド」イニシアチブによて,以下の達成を目論む。
・50億ユーロから55億ユーロの収益達成。電球事業を分社後は8%の年平均成長率に相当する。
・9億ユーロから10億ユーロのEBITDA (償却前利益)。 約9%の年平均成長率に相当する。
・1株あたり約5ユーロの利益を目標とする。これは2015年度と比較して約25%の年平均増加率に相当する。発表された自社株買い入れプログラムもこの目標に含まれる。