リコー,赤外線中判デジタル一眼レフカメラを発売

リコーイメージングは,人間の目に見えない赤外線(IR)領域を撮影できる中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645Z IR」を開発,リコージャパンから受注販売方式で発売する(ニュースリリース)。

この製品は,プロの写真家から定評のある「PENTAX 645Z」をベースに,貴重な文化財や壁画・絵画等の下絵や下書きの調査,出土した木簡に書かれていた墨文字の判読,鑑識などの調査撮影をおこなえる赤外領域の撮影に対応するモデルとして開発した。対象物に物理的な影響を与えない「非破壊の鑑定用撮影装置」として,専門機関での学術調査や鑑定,鑑識用途に利用できる。

赤外線(IR)カットフィルターを外した仕様のカメラ本体と,撮影レンズ前面に可視光カットフィルターを装着することで,人の目には見えない赤外波長域の撮影を可能にしている。

撮像素子には,35ミリフルサイズ判の約1.7倍の面積サイズを誇る,43.8mm×32.8mmの高性能CMOSイメージセンサーを採用。併せて,高度なノイズ処理や高画質化の画像処理機能を充実させた画像処理エンジン「PRIME III」,ローパスフィルターレス仕様を組み合わせることで,高い解像力と立体描写性能に優れた有効約5140万画素の超高精細画像を実現した。また,高感度撮影時のノイズも徹底的に低減させ,最高ISO感度204800という超高感度撮影も可能としている。

さらに,可視光とはピント位置が異なる赤外光のピント位置を肉眼で確認しながら撮影できるライブビュー機能や,ローアングルでの撮影が容易なチルト式液晶モニター,防塵防滴構造などを採用し、,厳しい条件下でも撮影を簡単に,安心して行なえる。

この製品は図書館や博物館,研究機関,官公庁など専門機関向けモデルのため,購入に際に使用条件を規定した「PENTAX 645Z IR使用契約書」を締結する必要がある。また個人利用を目的とする一般の顧客への販売は行なわないとしている。