独のガラスメーカー,SCHOTT AGは,同社の「D263® T eco」超薄板ガラスが,中国のスマートフォンメーカーの最新フラッグシップモデルに指紋センサーのカバーガラスとして採用されたと発表した(製品ページ)。
このガラスは,誘電率が高く,サファイアガラスの代替として最適で,アルカリイオンが含まれるため,イオン置換でガラスを化学的に強化することができる。また,化学強化していないガラスと比べ約4倍の強度を持つので,薄さと強度が求められる電子機器用センサーに最適だとしている。また,厳しい板厚公差を実現しており,板厚は50㎛から210㎛(量産向け)となっている。
この超薄板ガラスは,コストパフォーマンスに優れたカバー材料として,高い信頼性と性能を要求される電子機器に最適だとしている。指紋センサーは,スマートフォンユーザーにとって利便性が高く,今後,オンライン決済やスマートフォンでの決済,また,アクセス管理用として,指紋センサーを搭載した機器が増えていくと同社では見込んでいる。