三菱化学の植物工場,神奈川の未病対策ブランドに認定

三菱化学の完全人工光型植物工場システムが,安定的かつ効率的な生産が可能なこと等が評価され,神奈川県の「ME-BYO BRAND」に認定された(ニュースリリース)。

神奈川県では,「未病」を「健康と病気を2つの明確に分けられる概念として捉えるのではなく,心身の状態は健康と病気の間を連続的に変化するものと捉え,このすべての変化の過程を表す概念」と考え,「未病を治す」取組みの一環として,優れた未病産業関連の商品・サービスを「ME-BYOBRAND」と認定している。

同社の植物工場で栽培されるベビーリーフは,一般の野菜に比べビタミン A,ビタミン K,カリウム,葉酸などの栄養素が豊富であり,かつ,年間を通じて栄養素の濃度が一定に保たれるという特徴があるため,栄養分豊富で洗わなくても食べられる,安全,安心な野菜を年間を通じて継続的に提供できる。

さらに,三菱ケミカルホールディングスグループ傘下の健康ライフコンパスが提供する簡易血液検査「じぶんからだクラブ」による定期的なチェックと組み合わせることによって,運動習慣の見直しや食事メニューの効果的な改善につながり,「未病を治す」ことが期待できると評価され,「ME-BYO BRAND」の第3号として認定された。

同社は,本植物工場で栽培したベビーリーフを数種類組み合わせたミックスベビーリーフを10月初旬から,神奈川県下のスーパー,百貨店を通じて,あるいはホテル等に対し,「キュアリーフ™」の製品名で販売を開始する。

「キュアリーフ™」はパッケージに「ME-BYO BRAND」のロゴが表示されるほか,1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が安定しているため,食品衛生法に定める「栄養機能食品」として提供することができる。

同社は今後,健康状態や生活習慣に応じた安心・安全な食べやすい野菜のラインナップを拡充することで「未病」対策に貢献していく。

また,神奈川県小田原市の同社事業所内に建設中であった植物工場も竣工し,栽培したベビーリーフについて,神奈川県下のスーパー,百貨店などを通じて販売を開始する。