シャープ,8K並み解像度の4Kテレビ発売

シャープは,独自の「4原色技術」と世界初となる「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載した4K液晶テレビ「AQUOS 4K NEXT」70V型「LC-70XG35」を発売す(プレスリリース)。オープン価格。

4K液晶パネルの3原色(赤・緑・青)のサブピクセルに,黄色を加えて表示する「4原色技術」により,色の表現力を高めた。加えて,明暗を感じる輝度ピークが多いほど解像度が高まることから,1画素内に4つの輝度ピークをつくることにより,4K液晶パネルで8K解像度を実現した。

この「4原色技術」による色域の拡大に加え,LEDバックライトに独自の蛍光体を採用し,同社従来機比約1.4倍の色再現範囲を実現。地上デジタル放送の色域(ITU-R BT.709)を超え,自然界に存在する物体色(SOCS)の再現を目指した広色域技術を搭載した。

さらに,独自の「UV2A技術」(光配向技術によって光の利用効率を高め,光漏れを防ぐことにより,高速応答性と高コントラストな映像を実現する技術)による高コントラスト液晶パネルに,画面のエリア毎にLEDバックライトの輝度制御を行なう「メガコントラスト」ダイナミックレンジ拡張技術も搭載する。

光源や光源を受けて反射する“輝き”部分を映像信号から解析し,そのエリアにあるLEDバックライトの輝度を周囲よりも高める。加えて,輝度を高めるだけでなく,輝き復元の映像補正も同時に行なう。さらに“Ultra HD Blu-ray”がサポートするHDR(ハイダイナミックレンジ)映像信号にアップデート対応している。

4K映像やハイビジョン放送を8K映像の情報量で画像処理する「超解像・8Kアップコンバート」回路を持つテレビエンジン「X8クロスエイト-Master Engine PRO」を搭載。映像をハイビジョン放送の16倍となる8K情報量に高め,その情報を元に液晶パネルの解像度に再構成することで,階調補正で高品位な解像度変換を行なう。

また,“赤・緑・青”画素による4K液晶テレビ「AQUOS」60V型「LC-60XD35」も同時に発売する(オープン価格)。従来「AQUOS 4K NEXT」のみに採用していた「超解像・8Kアップコンバート」回路や「メガコントラスト」技術を持つ新たなテレビエンジン「X8クロスエイト-Master Engine」により,一層の高精細,豊かな色域,高いコントラスト性能を得ている。