シャープ,8K映像モニターを発売

シャープは,市販品として世界で初めて,8K(7,680×4,320/スーパーハイビジョン)規格の映像に準拠し,かつ8K解像度でのHDR拡張表示にも対応した高精細・高画質な85V型8K映像モニター「LV-85001」を10月30日より受注生産にて発売する(ニュースリリース)。オープン価格だが,同社では1,600万円(税抜)の市場価格を想定している。

この製品は,フルハイビジョンの16倍の解像度を持つ8Kの85V型IGZO液晶パネルを採用。8K液晶パネルを120Hz,12bitで駆動する事に成功。高画質なリアリティを表現する映像モニターとして製品化した。

新蛍光体を採用した独自のLEDバックライトシステムを搭載し,次世代の色規格であるBT.2020のカバー率78%を達成している。また画面をエリア毎に部分輝度制御するLEDバックライト技術を組み合わせ,8KでのHDR表示(コントラスト比 100,000:1)を実現している。

同社は,この製品をプロユースの機器として法人ユーザーを中心に販売していく。用途として,映像制作事業者向けに2018年に予定されている4K・8K実用放送に向けてのコンテンツ制作用途への活用を想定している。

また,超高精細・高画質映像を表示することから,リアリティを徹底的に追求する産業デザイナーのデザインプレゼンテーションの訴求力向上や,美術館・博物館での美術・工芸品の新たな展示演出などへの活用も提案する。