アバールデータ,InGaAs赤外ラインセンサーカメラを開発

アバールデータは,950nmから1700nmに感度を持つInGaAsラインセンサーを使用した近赤外線カメラ「ABL-005IR」を開発し,2015年9月7日より発売開始する(ニュースリリース)。オープン価格。

近赤外線は物質への吸収が極めて小さい為,吸収された度合い(吸光度)の変化によって成分を算出することができ,非破壊・非接触での測定や検査ができる。近赤外線自体,安全性も高いため,農産物や食品,医薬品はもちろん生体組織等の医療分野など近年様々な分野で活用が広がっている。

新製品は,512画素,ピクセルサイズ25ミクロン,950nmから1700nmに感度を持つInGaAsラインセンサーを使用した近赤外線(短波長赤外SWIR)カメラ。使用される目的により二つのインターフェース(GigEとCamera Link)製品を用意している。

同社ではInGaAsラインセンサーを使用することで,エリアセンサを使用した近赤外線カメラに対し大幅に価格を抑えた製品となり,様々な分野の生産ラインに組み込まれる検査装置への導入を容易にすると考えている。