ニデック,スキャンモードを搭載したレーザ光凝固装置を発売

ニデックは,「グリーンレーザー光凝固装置 GYC-500」と「グリーンスキャンレーザー光凝固装置 GYC-500Vixi」を発売した(ニュースリリース)。

レーザー光凝固装置は,眼底にある網膜にレーザーを照射することによって,網膜疾患の進行を抑制するために用いられる医療機器。液晶タッチパネルの操作画面を採用し,同社従来機よりも操作性を向上させた。

GYC-500Vixi は,シングルモードに加え,“スキャンデリバリ” というユニットを追加したモデル。レーザー光凝固装置とスキャンデリバリとの接続によって,一点照射だけでなく,指定したパターン(形状)でレーザーを連続照射する“スキャンモード” という照射方法も可能となる。

光凝固を目的としたレーザーは通常,1回の照射に約0.2秒かかり,治療箇所が広面積に及ぶ場合には複数回照射するが,スキャンパターン機能を使用した場合,1回の照射時間が約0.02秒となり,病状に合わせた治療と被験者の負担を抑えた治療を可能にする。

スキャンパターンは22種類あり,適切なスキャンパターンの選択やスキャンモードでの照射によって治療時間を短縮できるため,患者と術者双方の負担軽減を期待できる。