独オスラムオプトセミコンダクターズは,波長850nmの赤外LED「Oslon Black SFH 4713A」の発売を開始する(ニュースリリース)。
監視カメラシステムなどのセキュリティアプリケーションに最適化されおり,従来の同シリーズが最大100mの範囲までのシステムを対象に設計されていたのに対し,この「SFH 4713A」は10~50mの近~中距離照射が対象の効率的な設計をサポートする。
この製品の開発にあたって同社は,シリーズの光出力1W以上の高性能技術を,約760mWのミッドパワークラスに移し替え,ポートフォリオを充実させた。指向角は90°。
この新バージョンにより,従来ハイエンドの遠距離アプリケーションに採用していたのと同じ設計を,近~中距離システムに使用することが可能になる。
出力は駆動電流1A時で760mW。10~50mの範囲の場合には,通常2~5個の赤外LEDの使用が適している。チップサイズの小型化も一因となり,より低コストとなっている。そして2015年秋には,指向角 150°で光出力720mWの「SFH 4714A」がラインアップに加わる予定。
これらの新製品により,駆動電流0.5A時に270mWの超小型製品と,駆動電流1.5A時に1,135mWの高出力製品との間が埋まる。その結果,赤外照射アプリケーションと光出力要求の全てに対応する,同社の高効率850nm赤外LEDの製品ラインナップが完成するとしている。