住友電気工業は，世界トップクラスの小型化と機械強度の向上を実現し，なおかつ使いやすい新型のMPO光コネクタ「SumiMPO™」を開発し，販売を開始した（ニュースリリース）。

12本や24本などの複数の光ファイバを一括して接続することができるMPO光コネクタは光ファイバの高密度配線が容易に行なえることから，データセンター内での需要拡大が続いている。

一方，MPO光コネクタを使った装置やパッチパネルではコネクタの集積度が高くなっていることから，小型化によるスペース効率の向上，ラック内での取り回しのしやすさ，挿抜時の作業性の改善などが求められていた。また，MPO光コネクタは固有の接続構造を有していることから，配線設計が複雑になるという課題があった。

今回リリースする新型MPO光コネクタの特長は以下の通り。
1，全長約38mmという世界トップクラスの小型化と機械強度を実現。
2，プラスチック製の簡易な治具を用いて，ガイドピンのあり／なしの切替をユーザ側で容易に行なえる。また，ユーザ側でキーの方向を変えて極性を変更できることから，トラブルフリーでMPO光コネクタの接続が可能。
3，独自のプッシュプルアウターハウジングを採用。これまでにない直感的な操作でコネクタの挿抜が可能となり，接続作業ミスを防止。
•プッシュプルアウターハウジングへの取り付け・取り外しが容易な独自のタブを使うことで，実装密度が高く手の入りにくい場所でも作業が容易に行なえる。