キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は,「ミニプロジェクタ」シリーズの新製品として,胸ポケットに収めることが可能な小型・軽量プロジェクタ「C-5」を2015年8月上旬から発売する(ニュースリリース)。
同社は,2015年から開始した中期経営計画の成長戦略においてプロジェクタ事業の強化と拡大を掲げており,オフィス用途やデジタルサイネージ,プロジェクションマッピングなどの分野への事業展開を加速させている。今回販売を開始したC-5もその一環だが,オフィス向け高画質モデルからモバイルモデルまでの製品ラインナップを充実させ,拡大する市場ニーズに対応する。
C-5のサイズは,幅124mm×奥行き71mm×高さ20mmで,重さが169g。コンパクトなサイズとなっており,携帯性に優れている。また,スマートフォンやタブレット端末,パソコンなどとミニHDMIケーブル(MHL対応)1本で接続し,映像・音声を簡単に投影することができる。
電源不要の最長3時間のバッテリー駆動を実現し,輝度50 lmのLED光源の採用により,約1万時間の長寿命化を達成している。これにより,毎日5時間使用しても約5年間のメンテナンスフリーとなっている。市場想定価格(税別)は2万9,800円。
同社によると,2014年のビジネスプロジェクタの市場規模は,世界市場で約760万台,国内市場で約18万5,000台で,2015年世界市場は約760万台,国内市場でも約19万台と予想している。
今後は接続機器の高解像化にともない,WUXGA(1,920×1,200画素)クラスの高解像度製品や,室内を暗くしなくても鮮明な映像を投写できる高輝度モデルが普及する一方,小型・軽量サイズでいつでもどこでも投影可能なモバイルプロジェクタが成長すると見ている。