シチズン電子は,側面発光タイプのリフレクタ付きマルチカラーLEDでは世界最薄となる「CL-426」シリーズを開発した(ニュースリリース)。7月よりサンプル出荷を開始しする。
マルチカラーLEDは1パッケージにRGB(赤・緑・青)の3素子が搭載されており,発光の組み合わせにより様々な彩色を表現できることから,主にスマートフォンやウェアラブル端末,パソコン,ゲーム機など各製品のお知らせを表示するインジケータや製品各部のイルミネーション用途などに用いられる。
最近ではスマートフォンやウェアラブル端末をはじめとするモバイル端末製品は,小型・薄型化が進んでおり,搭載部品も同様に小型・薄型化のニーズが高まっている。中でもスマホメーカは,他社と差別化を図るため,カラーのイルミネーションを搭載するケースが増えている。
新製品は,同社が独自開発した新規構造により,リフレクタ付きマルチカラーLEDとして,世界最薄の高さ0.35mm(同社従来製品比22%減)を実現。また,同時に縦横寸法も45%減となり,小型化も達成しており,各種モバイル端末の,小型・薄型,高性能化に貢献する。
通常薄型化を行なうと明るさが損なわれるが,新製品は従来製品比22%の薄型化を行ないながら,独自設計により従来機種同等以上の光度を実現した。
また,側面発光LEDは,導光板等への入光効率のためにリフレクタが必須となるが,この製品はリフレクタ付きとすることで,薄さと効率を両立した。従来品との光度比較は以下の通り。
製品名 | 従来製品(CL-425) | CL-426 |
---|---|---|
RED | 115mcd | 120mcd |
Green | 180mcd | 250mcd |
Blue | 45mcd | 62mcd |
IF=5mA