米コヒレントは,メディカル用途向けに,波長1060nmと1470nmの高出力半導体レーザをリリースし,製品ラインアップを拡張した(ニュースリリース)。
自社の半導体レーザ製造ラインを強化し,優れたバッチ間の一貫性や品質を満たす高性能な半導体レーザを提供する。
波長1470nmモデルは,出力35W(CW発振)の低フィルファクターバーで,直接使用する用途の他,ファイバカップリングやビームコンバイニングに理想的。主な用途は,前立腺肥大症などの泌尿器科治療,砕石術,血管手術,静脈レーザ処置(EVLT),美肌若返りレーザ療法,にきび治療など外科手術や美容整形レーザ治療など。
出力35Wの波長1470nmバーの登場により,特に高出力を必要とする用途で,より効率的に治療が行なえ,またシステム構築の低コスト化にも貢献する。
波長1060nmでは,出力100Wバーと低フィルファクターの出力40Wバーを提供する。主な用途は,外科手術と脱毛。40Wバーは,ビームコンバイニングやファイバデリバリーが求められる応用に理想的。一方,100WバーはkWクラスの脱毛など高出力用途で費用対効果を向上するとしている。