シャープ,インセル型タッチディスプレイの量産を開始

シャープは,スマートフォン向けのインセル型液晶タッチディスプレイの量産を,6月から本格的に開始したと発表した(ニュースリリース)。

現在,一般的なスマートフォン向けの液晶タッチディスプレイには,液晶ディスプレイ上にタッチセンサ部を取り付けて一体化したものが採用されている。

一方,インセル型液晶タッチディスプレイは,タッチセンサ部の機能を液晶ディスプレイに内蔵しているため,軽量化や薄型化が図れる。これにより,スマートフォンなどのデザイン性の向上が可能となる。

量産を開始したインセル型液晶タッチディスプレイは,LTPS(CGシリコン)技術を採用する三重第3工場で生産。タッチセンサ部の回路と液晶ディスプレイを駆動する回路の両方を液晶ディスプレイの中に搭載することで,インセル化を実現した。

また,亀山第2工場での生産も検討中であり,この実現により,画面サイズや解像度,狭額縁化など様々なユーザニーズに最適な対応を可能とするとともに,安定した供給体制の構築を図る。

加えて,同社では亀山第2工場で採用しているIGZO技術の優位性を活かし,タブレット端末やノートPCなどへの搭載を想定した,中型サイズのインセル型液晶タッチディスプレイも開発している。